蓄電池はどこで買うべき?購入先の特徴や選ぶ際のポイント
蓄電池選びでは、容量が重要で、家電使用に適した容量を選ぶことが大切です。購入経路は年代によって異なり、光熱費削減や災害対策が主な動機です。信頼できる業者を選び、明確な見積もりやアフターフォローがあることが重要です。
目次
蓄電池で後悔しやすいポイント
蓄電池の容量選びは、家庭での電力使用に大きな影響を与えます。停電対策のためには、使用する電力の規模に合わせた容量を選び、必要な家電を使えるようにすることが重要です。また、停電時の対応方法や持続時間も考慮すべきポイントです。
◇蓄電池の容量
蓄電池の選定で最も重要な要素は「容量」です。容量が小さいと、停電時に十分な電力を供給できず、必要な家電が使えない可能性が増えます。家庭用蓄電池の容量は4kWhから10kWh程度が一般的で、家庭の規模や使用する電気機器によって適切な容量を選ぶことが求められます。
たとえば、4kWhの容量では冷蔵庫や照明、スマートフォンの充電など、最低限の家電しか使えませんが、10kWhの容量ならば、エアコンやテレビなどの消費電力が大きい家電も数時間は使用可能です。家庭の電力使用量やライフスタイルを考慮し、容量を選ぶことが大切です。
容量が不足している場合、蓄電池の効果的な活用が難しく、いざという時に電力が足りないと後悔する可能性があります。したがって、生活スタイルに合った容量選びを行い、停電時に必要な電力を確保できるようにすることが重要です。
◇停電対策に適していなかった
蓄電池を停電対策として設置しても、期待通りに使えなかったケースが少なくありません。蓄電池は「全負荷型」と「特定負荷型」の2種類があり、それぞれの特徴を理解して選ぶことが重要です。全負荷型は家全体に電力を供給できるため便利ですが、費用が高くなる傾向があります。
一方、特定負荷型は比較的安価で設置できますが、停電時に使用できるのはあらかじめ選んだ家電に限られます。そのため、どの家電を使用したいかを事前に把握し、必要な回路を選択することが大切です。また、停電時の電力持続時間も重要な要素です。
持続時間が短いと、生活が不便になりがちです。家族構成や生活パターンを考慮し、使用する家電を優先的に選ぶことで、最適な蓄電池と出力設定が可能となり、停電時に困ることを避けることができます。
蓄電池はどこで買う? 動機や情報源も
蓄電池の購入経路は年代によって異なり、若年層はハウスメーカーからの購入が多く、高年齢層は専門的な販売・施工会社を選ぶ傾向があります。購入動機としては光熱費削減と災害対策が主な要因で、情報源としては住宅メーカーや販売担当者の提案が信頼されています。
◇蓄電池の購入経路
蓄電池を購入する経路は年代によって異なる傾向があります。エネがえる運営事務局の調査によると、20~40代の若年層では「ハウスメーカー」からの購入が最も多く、全体の55.8%を占めています。また、訪問販売や家電量販店、ネット通販なども利用されています。
一方、50~60代の高年齢層では、ハウスメーカーに加え、「蓄電池販売店」や「蓄電池専門の施工会社」を重視する傾向が強いです。専門的な知識とサポートを求めるこの層では、専門店や施工会社からの購入が増えています。このように、年代によって求める購入経路が異なり、若年層は身近なチャネルを利用する傾向に対し、高年齢層は専門性を重視することが特徴です。
◇購入した動機と情報源
蓄電池の購入動機としては「光熱費の削減」と「災害対策」が大きな要因となっています。エネがえるの調査結果によると、20~40代、50~60代の両年代層で、約6割が光熱費削減を重視し、同程度で災害対策への関心も高いです。特に20~40代では、太陽光発電の導入をきっかけに蓄電池購入を検討する割合が高く、補助金や施工会社からの提案も動機となることが多いです。
購入時の情報源としては、住宅メーカーや販売担当者からの提案資料や説明が主要な情報源となり、訪問販売や店頭資料もよく参照されています。特に、住宅メーカーからの信頼できる情報が、蓄電池の購入を促進する要因となっていることが分かります。
出典元:エネがえる「家庭用蓄電池の購入を検討している1,090人を対象に実施したアンケート調査」
蓄電池の購入先はさまざま!特徴を紹介
蓄電池を購入する方法にはさまざまな選択肢があり、それぞれに特徴があります。専門施工会社やハウスメーカーでは、専門知識と一貫したサポートを提供し、訪問販売や地域密着型の販売店では、手軽さや地元対応が魅力です。購入方法に応じた慎重な選択が求められます。
◇蓄電池を専門とした施工会社
蓄電池を専門とする施工会社は、製品に関する知識と施工技術が豊富で、最適な機種選定や設置が可能です。専門業者に依頼すれば、購入から施工、アフターサポートまで一貫してサービスを受けられるため、安心して導入できます。また、独自のメンテナンス体制を持つ業者が多く、トラブル時の迅速な対応が期待できます。
特に、地域に適した提案を行ってくれる業者を選ぶと、例えば愛知県など地域に特化した知識を活かした提案が受けられるため、設置後の満足度が高くなる可能性があります。
◇ハウスメーカー
ハウスメーカーでは、新築住宅の建築時に蓄電池と太陽光発電システムを同時に導入することができ、住宅全体のデザインや配線を考慮した設置が可能です。既存住宅へのリフォームでも、家の構造に詳しいため、目立たない配線設置ができます。
ただし、ハウスメーカーでの蓄電池購入には注意が必要です。取り扱う蓄電池の種類が限られていたり、施工を下請け業者に依頼するため、トータルコストが高くなる場合があります。予算や施工内容をしっかり確認してから選ぶことが重要です。
◇訪問販売
訪問販売では、販売員が家庭を訪れて、蓄電池の説明や見積もりを提供します。この方法は、情報収集に時間がない人や、直接サポートを求める人にとって便利です。しかし、事前の知識が不足していると、必要のないオプションを契約してしまうリスクもあるため、信頼できる業者かどうかを見極めることが大切です。
◇地域の販売店
地域密着型の販売店は、地元ならではの柔軟な対応が特徴です。アフターフォローが充実しており、万が一のトラブルにも迅速に対応してもらいやすいです。地域に根ざした信頼性が高く、蓄電池の設置工事を自社で行う場合も多いため、施工にかかる追加費用を抑えることができます。
◇家電量販店
家電量販店では、蓄電池を直接確認できるため、実際に商品に触れながら選ぶことができます。また、ポイント還元などの特典があり、お得に購入できる場合もあります。しかし、施工は外部業者に依頼することが多いため、設置費用が割高になることがある点には注意が必要です。
◇ネット通販
ネット通販では、手軽に蓄電池を購入でき、ポイントが付くことが多いため、価格面でのメリットがあります。ただし、ネット通販では、小型で工事不要の蓄電池が中心となり、大容量や配線工事が必要な蓄電池は購入できない場合があります。大容量の蓄電池を必要とする場合は、使用目的に合った機種をよく確認した上で購入を検討する必要があります。
蓄電池を購入先を選ぶ際に注意すべきポイント
蓄電池購入時には、見積もり内容が詳細で明確な業者を選ぶことが重要です。また、蓄電池に詳しく、アフターフォローや保証が充実している業者を選ぶと、安心して長期間利用できます。取り扱いメーカーの豊富さや、自社施工を行う業者も信頼性が高いポイントです。
◇見積もりや説明が丁寧か
蓄電池の購入時に重要なのは、見積もり内容が詳細かつ明確であることです。本体価格や工事費など、各項目ごとの費用を細かく分けて提示してくれる業者を選びましょう。見積もりが不透明だと、後から追加料金が発生することがあるため、費用の内訳が明確な業者を選ぶことが重要です。
さらに、疑問点に対して丁寧に説明してくれる業者は信頼性が高いです。リスクやデメリットもきちんと説明してくれる業者なら、予期せぬトラブルを避けることができ、安心して契約することができます。
◇蓄電池に詳しいか
蓄電池は複雑な製品であり、機能や種類も多岐にわたります。そのため、製品に関する深い知識を持つ業者に相談することが大切です。特に、電気代の節約や災害対策を目的にする場合、適切な製品の選定が求められます。
太陽光発電システムと連携させる場合もあるため、蓄電池に詳しく、希望や環境に応じた提案ができる業者を選ぶと良いでしょう。知識が豊富な業者は、最適な製品を提案してくれるため、長期的に満足できる結果を得やすいです。
◇アフターフォローや保証
蓄電池は長期間使用する製品であるため、アフターフォローや保証が充実していることも重要です。特に初期不良や故障に対応してくれる業者を選ぶことで、安心して使用できます。保証期間が長い業者を選べば、万が一の際に修理や交換がスムーズに行われ、余計な費用負担を避けることができます。
購入後のトラブルに備えて、アフターフォローがしっかりしている業者を選ぶと、長期的に快適に利用できます。
◇取り扱いメーカーの豊富さ
蓄電池には多くのメーカーがあり、それぞれ性能や機能が異なります。そのため、取り扱いメーカーが豊富な業者を選ぶと、自宅に最適な製品を見つけやすくなります。メーカーが限られている業者では、選択肢が狭まり、希望に合った製品が見つからないことがあります。
豊富なメーカーから選べる業者なら、機能や価格のバリエーションが広く、より理想的な製品を選ぶことができるでしょう。
◇自社施工を行っているか
自社施工を行っている業者を選ぶと、販売から施工、メンテナンスまで一貫して行われるため、施工後のトラブルが少なく、スムーズな対応が期待できます。販売と施工を別の業者に依頼する場合、情報の伝達ミスが原因で工事に問題が発生する可能性もあります。
すべての工程を自社で行う業者は、責任を持って施工を完了させる意識が高く、設置後の安心感も大きくなります。
蓄電池選びでは、容量選定が最も重要です。容量が小さいと停電時に家電が使えなくなり、生活に支障をきたす可能性があります。家庭用は4kWhから10kWhの容量が一般的で、使用する家電に合った容量を選ぶことが大切です。
さらに、停電対策には「全負荷型」と「特定負荷型」の違いを理解し、必要な家電の選定が必要です。
購入経路は年代によって異なり、若年層はハウスメーカー、高年齢層は専門施工会社から購入する傾向があります。また、光熱費削減や災害対策が購入動機となり、信頼できる情報源からの提案が重視されています。
購入時には見積もり内容が詳細で明確な業者を選ぶことが重要で、アフターフォローや保証が充実している業者を選ぶと安心です。