愛知で利用できる太陽光発電に関する補助金・助成金を解説!対象設備・補助金額

名古屋市では、再生可能エネルギー促進のため、令和7年度「住宅等の脱炭素化促進補助」によって太陽光発電の導入支援を行っています。対象は市内の住宅所有者や法人で、事前に「なごや太陽光倶楽部」への登録が必要です。補助金額は住宅の築年数に応じて異なり、最大6.5kWまで支給されます。
また、蓄電池やV2H設備にも補助があり、申請は設置工事前に行う必要があります。
豊橋市や岡崎市でも、同様の補助金が提供され、脱炭素化を支援しています。
【2025年5月最新版】
目次
愛知県の自治体別・太陽光発電と蓄電池の補助金制度一覧
愛知県では、各市町村が再生可能エネルギーの普及を促進するため、太陽光発電や蓄電池の設置に対して独自の補助金制度を設けています。
ここでは、愛知県内の自治体が提供する補助金制度の最新情報や特徴をわかりやすくご紹介します。
愛知県内の自治体別補助金制度の特徴
愛知県内の各自治体が提供している補助金制度には、次のような特徴があります。
- 自治体ごとに異なる補助金額と条件
- 補助金の額や対象条件は市町村ごとに異なります。
- 補助金の額や対象条件は市町村ごとに異なります。
- セット導入で補助額がアップ
- 太陽光発電、蓄電池、HEMSなどをセットで導入することで、高額の補助が受けられる自治体も多くあります。
- 太陽光発電、蓄電池、HEMSなどをセットで導入することで、高額の補助が受けられる自治体も多くあります。
- 申請期間・予算上限あり
- 各自治体は予算の上限を設定しており、先着順で受付終了になる場合があります。
- 各自治体は予算の上限を設定しており、先着順で受付終了になる場合があります。
補助金申請の際の注意点
愛知県内の自治体で補助金を申請する際は、以下の点に注意が必要です。
- 必ず工事前に申請手続きを完了する
- 着工後に申請をしても補助対象外となる場合があります。
- 着工後に申請をしても補助対象外となる場合があります。
- 必要書類を事前に準備する
- 補助金申請書、見積書、身分証明書、登記簿謄本などを用意しましょう。
- 補助金申請書、見積書、身分証明書、登記簿謄本などを用意しましょう。
- 自治体指定の条件を確認する
- 「地元業者利用」や「特定設備同時設置」などの指定条件があります。
- 「地元業者利用」や「特定設備同時設置」などの指定条件があります。
愛知県で補助金を活用して設置するメリット
愛知県は日照時間が長く、太陽光発電システムの設置に適した地域です。補助金を活用することで、以下のメリットが得られます。
- 初期投資を大幅に抑えて導入可能
- 光熱費の削減による経済的メリット
- 災害時や停電時にも蓄電池による安心の電力確保
- 環境保護・CO2排出量削減への貢献
愛知県内の自治体別補助金制度(2025年5月時点)
愛知県内の具体的な自治体ごとの補助金制度の詳細は、本サイト内の自治体別補助金一覧表をご覧ください。お住まいの地域や設置予定の自治体情報を確認し、最適な補助金制度を活用しましょう。
※自治体ごとの詳細な補助金内容・受付期間については一覧表を参照してください。
市町村名 | 太陽光発電補助金 | 蓄電池補助金 | 受付期間 | 備考 |
愛西市 | 一律140,000円(3設備一体導入時) | 一律150,000円 | 令和7年4月1日~予算枠終了まで | 太陽光・HEMS・V2Hの一体導入 |
阿久比町 | 上限200,000円(セット) | 上限150,000円 | 令和7年4月1日~令和8年2月27日 | 設備同時設置が条件 |
飛島村 | 1kWあたり60,000円(上限420,000円) | 一律150,000円 | 予算がなくなるまで | |
あま市 | 補助なし | 一律50,000円 | 令和7年4月1日~令和8年1月30日 | 太陽光は対象外 |
安城市 | 一律210,000円(セット) | 一律150,000円 | 令和7年4月1日~令和8年2月19日 | スマートハウス普及促進制度 |
一宮市 | セット設置で120,000円 | 一律50,000円 | 令和7年4月1日~令和8年2月27日 | HEMSまたはV2Hと同時 |
稲沢市 | 最大240,000円(セット) | 一律150,000円 | 令和7年4月1日~令和8年2月27日 | 太陽光・HEMS・蓄電池同時設置 |
犬山市 | 最大200,000円(セット) | 上限150,000円 | 令和7年4月1日~予算枠終了まで | 各種設備組み合わせによる補助 |
岩倉市 | 設置費1/4(上限270,000円) | 設置費1/4(上限200,000円) | 令和7年4月1日~予算枠終了まで | 設置費の1/4補助 |
大口町 | 上限162,800円(セット) | 一律100,000円 | 令和7年4月1日~予算枠終了まで | 太陽光・HEMSと同時設置 |
大治町 | 一律60,000円 | 一律30,000円 | 予算がなくなるまで | 太陽光・HEMS・蓄電池同時設置が条件 |
大府市 | 補助なし | 上限150,000円 | 令和7年4月1日~予算枠終了まで | |
岡崎市 | 補助なし | 設置費の20%(上限150,000円) | 令和7年4月1日~12月26日 | |
尾張旭市 | 1kWあたり10,000円(上限40,000円) | 設置費の1/4(上限80,000円) | 令和7年4月1日~令和8年3月13日 | |
春日井市 | 1kWあたり15,000円(上限60,000円) | 1台につき60,000円 | 令和7年4月1日~令和8年2月27日 | 太陽光と蓄電池別々支給あり |
蟹江町 | 一律80,000円(セット設置) | 一律60,000円 | 予算がなくなるまで | HEMS、蓄電池等との同時導入条件あり |
蒲郡市 | 1kWあたり15,000円(上限120,000円)※単独不可 | 上限50,000円 | 令和7年4月1日~令和8年3月10日 | 太陽光単独不可、セット導入が条件 |
刈谷市 | 最大220,000円(セット設置) | 上限150,000円 | 令和7年4月1日~予算終了まで | 設備セット内容により補助金額が変動 |
北名古屋市 | 最大90,000円(セット設置) | 一律40,000円 | 令和8年3月13日まで | 太陽光と蓄電池の同時設置で高額補助 |
清須市 | 4kW以上で最大112,800円 | 一律50,000円 | 令和7年4月1日~予算終了まで | 太陽光発電4kW未満は補助対象外 |
幸田町 | セット設置で定額212,800円ほか複数パターンあり | 一律150,000円 | 令和7年4月1日~先着順 | 設備組み合わせにより補助金額が変動 |
江南市 | セット設置で定額212,800円ほか複数パターンあり | 一律150,000円 | 令和7年4月1日~予算終了まで | 設備セット導入が補助対象 |
小牧市 | 最大280,000円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 一律150,000円 | 令和7年4月11日~令和8年3月13日 | 太陽光・HEMS・蓄電池同時導入が条件 |
設楽町 | 一律200,000円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 一律100,000円 | 令和6年4月1日~予算枠終了まで | 先着順(予算枠3件) |
新城市 | 同時設置で70,000円 | 一律50,000円 | 令和8年3月23日まで | 同時設置のみ補助金対象 |
瀬戸市 | 補助なし | 一律50,000円 | 令和7年6月2日~6月20日 | 蓄電池単体のみ対象 |
高浜市 | 太陽光+HEMS+高性能外皮等で160,000円など | 定置用リチウムイオン蓄電システム:150,000円 | 令和7年4月1日~令和8年2月27日 | 設備組み合わせにより補助金額変動 |
武豊町 | 最大460,000円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 補助対象経費の額(限度額400,000円) | 令和7年4月1日~令和8年3月31日 | 設備セット導入、または蓄電池単体も可 |
田原市 | 太陽光1kWあたり10,000円(上限10万円) | 補助対象経費の1/4以内(上限70,000円) | 令和7年4月1日~予算がなくなるまで | 蓄電池単体でも申請可能 |
東栄町 | 最大162,800円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 一律100,000円 | 予算がなくなるまで | 過去に交付受けた住宅は対象外 |
東郷町 | 一律200,000円(太陽光+蓄電池+HEMS) | 一律50,000円 | 令和7年4月1日~予算がなくなるまで | 太陽光単独設置は対象外 |
豊根村 | 一律200,000円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 一律100,000円 | 予算がなくなるまで(令和7年度) | 村税完納が条件 |
知多市 | 最大200,000円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 上限150,000円 | 令和7年4月1日~令和8年3月31日 | 補助対象設備による金額設定 |
知立市 | 一律460,000円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 一律400,000円(蓄電池単体) | 令和7年4月1日~予算がなくなるまで | 設備組み合わせにより補助金額変動 |
津島市 | 1kWあたり13,200円(上限52,800円) | 一律150,000円 | 令和7年4月1日~予算がなくなるまで | 太陽光と蓄電池それぞれ対象 |
東海市 | 最大200,000円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 一律80,000円 | 令和7年4月1日~予算がなくなるまで | 補助対象設備による金額設定 |
常滑市 | 最大200,000円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 一律150,000円 | 令和7年4月1日~令和8年2月27日 | HEMS、V2Hとの組み合わせによって変動 |
豊明市 | 補助なし | 補助なし | ― | 現在補助金支給なし(将来的開始の可能性あり) |
豊川市 | 最大100,000円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 上限50,000円 | 令和7年4月1日~予算がなくなるまで | 設備組み合わせにより補助金額変動 |
豊田市 | 上限210,000円(太陽光+HEMS+蓄電池+EV) | 1kWhあたり10,000円(上限100,000円) | 令和7年4月1日~令和8年3月31日 | エコファミリー宣言登録必須 |
豊橋市 | 一件120,000円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 1kWhあたり10,000円(上限70,000円) | 令和7年4月1日~予算終了まで | エコファミリー登録が必要 |
豊山町 | 最大112,800円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 一律50,000円 | 令和7年4月1日~予算がなくなるまで | 太陽光出力に応じた加算あり |
長久手市 | 1kWあたり10,000円(上限40,000円) | 補助対象経費の1/4(上限50,000円) | 令和7年4月14日~令和8年2月27日 | 太陽光は最大4kWまで補助対象 |
名古屋市 | 1kWあたり最大30,000円(築年数により変動) | 1kWhあたり15,000円 | 令和7年4月16日~令和8年2月13日 | 太陽光は築年数により補助額変動 |
西尾市 | 最大120,000円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 一律80,000円(蓄電池単体) | 令和7年4月1日~予算終了まで | 設備の組み合わせにより補助額変動 |
日進市 | 1kWあたり10,000円(上限40,000円) | 1kWhあたり10,000円(上限50,000円) | 令和7年4月1日~令和8年3月31日 | 太陽光と蓄電池別々で補助あり |
半田市 | 最大217,800円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 一律150,000円 | 令和7年4月1日~予算がなくなるまで | 高性能外皮等との組み合わせも対象 |
東浦町 | 太陽光+HEMSで200,000円 | 一律150,000円 | 令和7年4月1日~令和8年3月13日 | 蓄電池単体設置も補助対象 |
扶桑町 | 1kWあたり13,200円(上限52,800円) | 補助対象経費の1/4(上限150,000円) | 令和7年4月1日~令和8年3月10日 | 太陽光と蓄電池それぞれ補助対象 |
碧南市 | 最大320,000円(太陽光+HEMS+蓄電池) | 一律150,000円(蓄電池単体) | 令和7年4月1日~予算終了まで | スマートハウス設備導入補助あり |
みよし市 | 1kWあたり40,000円(上限200,000円) | システム経費の10%(上限150,000円) | 令和7年4月1日~予算がなくなるまで | 太陽光・蓄電池別々支給あり |
南知多町 | 補助なし | 補助なし | ― | 現在補助金支給なし(将来的開始の可能性あり) |
美浜町 | 補助なし | 補助なし | ― | 現在補助金支給なし(将来的開始の可能性あり) |
弥富市 | 補助なし | 補助なし | ― | 現在補助金支給なし(将来的開始の可能性あり) |
名古屋市で利用できる太陽光発電に関する補助金・助成金

引用元:フォトAC
名古屋市では、再生可能エネルギーの活用を促進し、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが進められています。
その一環として、令和7年度「住宅等の脱炭素化促進補助」では、太陽光発電の導入を検討している方々に対する助成金制度が設けられています。
ここでは、この補助金の詳細について、わかりやすくご紹介します。
出典:名古屋市
◇補助の対象
補助金の対象は、名古屋市内に住宅を持つ個人や、市内に事務所を構える法人です。
・個人の場合
設備を設置する住宅が自分や家族の住まいである、または今後住む予定である必要があります。
・法人の場合
市内に本店や主な事務所があり、さらに市内の住宅に設備を導入することが条件となります。
補助金を申請する際には、設備の設置が完了していない段階で手続きを始める必要があります。
また、事前に「なごや太陽光倶楽部」への登録が必須です。申請が認められるには名古屋市の定める条件を満たす必要があり、過去に同じ補助を受けた場合や市税を滞納している場合は対象外となる可能性があります。
申請は指定の形式に沿って行い、電子申請が推奨されています。
◇補助金額
補助金額は、設置する戸建て住宅の築年数によって変動します。
- 新築住宅: 1kWあたり1万円
- 築10年以内の住宅: 1kWあたり2万円
- 築10年を超える住宅: 1kWあたり3万円
※いずれの場合も補助の対象は最大6.5kWまでです。
◇対象設備

引用元:フォトAC
補助金の対象となる太陽光発電設備は、住宅の屋根や敷地内に設置され、設置した住宅に電力を供給することが条件です。
すべての機器は新品で未使用である必要があり、移設品や過去に電力会社と接続された機器は補助の対象外となります。また、国や県など他の制度と補助を併用できない場合もあるため、事前に確認が必要です。
設備は一定の性能基準を満たしている必要があり、特に太陽光パネルは変換効率などが重視されます。補助を受けるためには、施工業者が発行する証明書や、工事が適切に行われたことを確認できる書類の提出が必要です。
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◇HEMSの対象設備

引用元:フォトAC
HEMSの補助を受けるには、愛知県の住宅用地球温暖化対策設備導入促進費補助金の対象機器であることが条件です。機器は未使用で、市販されている一般的な製品である必要があります。また、リース契約ではなく、購入による導入が対象となります。
HEMSは家庭内のエネルギーを管理する装置で、省エネ効果が高いことから補助が設けられています。この装置はエアコン、給湯器、照明などと連携し、使用電力量を最適化する仕組みです。さらに、エネルギー使用量を「見える化」できるため、日常の省エネ意識を高めるのに役立ちます。設置後はモニター画面で実際の使用状況を確認できるのも特徴です。
名古屋市で利用できる蓄電池やV2Hに関する補助金・助成金

引用元:フォトAC
名古屋市では、住宅のエネルギー自立を促進するため、太陽光発電と併せて蓄電池やV2H設備を導入する際に補助金を交付しています。
蓄電池は災害時の非常用電源としても注目されており、またV2Hは電気自動車を家庭用電源として活用できるシステムとして近年注目が集まっています。
令和7年度「住宅等の脱炭素化促進補助」では、蓄電池やV2Hも補助の対象となっています。
出典:名古屋市
◇蓄電池の補助金額

引用元:フォトAC
蓄電池の補助金は、1kWhあたり1万5,000円が支給され、最大で8kWh分(12万円)が上限となります。新築住宅だけでなく、既存住宅でも対象となります。
補助は、太陽光発電設備を新たに導入する場合だけでなく、すでに設置済みの太陽光発電と連携させる場合にも適用されます。
申請は、設置工事を始める前に行う必要があります。工事開始後の申請は対象外となるので注意してください。
また、申請時には、機器の仕様書や見積書、設置予定図面などが必要です。補助金額は、導入予定の機器の容量や性能によって決まります。
◇対象となる蓄電池
補助対象となる蓄電池は、太陽光発電設備と常時接続し、住宅での電力消費を目的とするものに限られます。機器は未使用品であることが求められ、過去に設置されたことのある中古品や、他の場所から移設された機器は対象外です。
さらに、国の補助事業で採択されている機器であることが条件となっており、信頼性や性能が確保されたものに限定されます。製造元の証明書やカタログ等によって補助対象であることを証明する必要があります。
また補助金は購入品のみが対象であり、リース契約の機器は補助を受けることができません。
◇既存の住宅に蓄電池を設置する場合

引用元:フォトAC
既存の住宅でも、既に太陽光発電設備が設置されている場合は、蓄電池を後から追加で導入することで補助金を申請することが可能です。
補助金額は1kWhあたり1万5,000円で、最大で8kWh分が上限で、工事の前に補助申請を行い、名古屋市から交付決定を受けた後に着工しなければなりません。
補助対象となるには、設置工事の契約時点で補助制度の内容を把握し、交付決定後の工事着手が厳守されることが求められます。
工事が完了した後は実績報告も必要で、必要書類が不足していると補助が受けられない場合があります。
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◇対象となるV2H

引用元:フォトAC
V2H(Vehicle to Home)は電気自動車に蓄えた電力を家庭内で利用できるようにする装置で、名古屋市ではこの設備に対しても補助が行われています。
補助額は1件あたり5万円で、太陽光発電設備が設置されている住宅に導入されることが前提です。太陽光発電の導入と同時にV2Hを設置する場合も補助の対象になります。
対象となる機器は、国の補助対象機器として登録された未使用品であり、リース契約のものは対象外です。
導入にあたっては、V2H設備が接続可能な車両と整合性が取れていること、また電力制御システムとの連携が適切に行えることも求められます。
豊橋市で利用できる太陽光発電に関する補助金・助成金

引用元:フォトAC
豊橋市では、再生可能エネルギーの普及と市民の脱炭素行動の促進を目的に、家庭用エネルギー設備の導入を支援する補助制度を設けています。
令和7年度はその内容に見直しが加えられ、より実用性と効果の高い設備への補助が重視される構成となりました。
ここでは、「家庭用エネルギー設備導入補助金」の令和7年度の改正点、補助金額、補助の対象について詳しく解説します。
出典:豊橋市
◇令和7年度の改正点
令和7年度から、これまで補助対象であった単体の太陽光発電設備への補助は廃止されました。代わって、太陽光とHEMS、蓄電池の一体的導入や、ZEH仕様住宅への支援に重点が移りました。
また、申請方法は従来のメール申請から、あいち電子申請・届出システムによるオンライン申請へと変更され、手続きの簡素化と利便性向上が図られています。
加えて、交付申請の提出期限も見直され、工事完了から2か月以内または3月13日のいずれか早い日までとなり、事務手続きの管理が厳格化されました。
申請書類の様式も刷新され、最新版の使用が必須となっています。手続きの流れ全体において正確なスケジュール管理が求められます。
◇補助金額

引用元:フォトAC
太陽光発電、HEMS、蓄電池を同時に導入すると、一律12万円の補助が支給されます。さらに、住宅がZEH基準を満たしている場合は、補助額が一律16万円に増額されます。燃料電池(エネファーム)を導入する場合は、一律4万円の補助が受けられます。
蓄電池を単独で導入する場合、1kWhあたり1万円の補助が支給されますが、上限は7万円です。また、補助対象経費の20分の1以内という制限があります。
既存の太陽光発電設備のパワーコンディショナを更新する場合は、対象経費の5分の1以内で、上限5万円までの補助が受けられます。
さらに、太陽熱利用設備についても補助が設定されています。自然循環型の場合は2万円、強制循環型の場合は3万円の定額補助が支給されます。
◇補助の対象
補助対象者は、豊橋市内に居住または居住予定の個人で、補助対象設備を自ら設置することが条件です。また、実績報告の時点で住民票が設置住宅の所在地にある必要があります。
市税を滞納していないことや、豊橋市が推進する「とよはしエコファミリー宣言」に賛同し登録することも要件に含まれています。
補助金は同一設備について過去に補助を受けていないことも条件とされており、各設備は1世帯につき1基までが対象です。
加えて、設置工事や設備の発注は市が定める補助対象期間内に行う必要があり、契約日や工事日が対象外であると補助が無効となる場合があるため注意が必要です。
◇申請時の注意点

引用元:フォトAC
申請は、設置工事の着工前に行う事前申込から始まり、工事開始の14日前までに提出する必要があります。
その後、工事が完了したら速やかに交付申請を行い、期限は完了日から2か月以内または3月13日の早い方と定められています。
申請は原則として電子申請システムを用いて行い、必要書類も事前に確認し漏れのないように提出しなければなりません。自己所有でない住宅に設備を設置する場合には、所有者からの承諾書が必要です。
また、虚偽の申請や不適正な書類が確認された場合は補助金が交付されないだけでなく、既に交付された金額についても返還を求められることがあります。
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岡崎市で利用できる太陽光発電に関する補助金・助成金

引用元:フォトAC
岡崎市では、再生可能エネルギーの普及と地球温暖化対策を推進するため、市民向けに地球温暖化対策設備の設置を支援する補助制度を設けています。
令和7年度は制度内容の見直しが行われ、より地域密着型かつエネルギー効率の高い住宅設備への導入が奨励される仕組みとなりました。
ここでは、「地球温暖化対策設備設置費補助金」の令和7年度の改正点、補助金額、補助の対象について詳しく解説します。
出典:岡崎市
◇令和7年度の改正点

引用元:フォトAC
令和7年度では、新たに住宅用リチウムイオン蓄電池に対する重点加算が導入され、これまで対象だったエネファームや既存住宅の断熱改修への補助は廃止されました。
太陽光発電システムの補助申請においては、市が定めた「地産電力メニュー」の契約者であることが要件とされ、電力の地域循環を重視する方向へと制度が強化されています。
これには地元再生可能エネルギーの活用を促進する狙いがあり、岡崎市内の電力利用を市民が主体的に選択する姿勢が求められます。
また、ZEH住宅に関する補助条件が整理され、国の該当事業によって交付決定を受けた住宅のみが対象となり、制度の明確化が図られました。
さらに、複数設備の併用申請や申請回数の制限も緩和され、同一年度内であれば1世帯が複数の設備に補助を申請することが可能です。
◇補助金額

引用元:フォトAC
太陽光発電システムについては、設置容量1kWあたり7万円、最大10kW分で上限70万円までの補助が設けられています。蓄電池については補助対象経費の2割で、15万円を上限に支給されます。
V2H(電気自動車用充給電設備)は同様に経費の2割で上限10万円となっており、太陽熱利用設備では自然循環型が上限1万6,000円、強制循環型は4万8,000円です。
いずれも新品かつ未使用の機器であることが条件で、設置にかかる付帯費用も一部対象となります。また、ZEH住宅には一律16万円が補助されます。
補助金額は国の補助事業との併用を前提としており、地域性と連携性を意識した設計がなされています。補助金の合計額は設備の組み合わせによって変動し、申請内容に応じた審査が行われます。
◇補助の対象
補助対象者は、岡崎市内にある戸建住宅に自ら居住し、かつ所有する個人、またはこれから新築する住宅に補助対象設備を導入する方です。住宅の所有は本人または同居の親族によるものである必要があります。
加えて、市税の滞納がないことも条件であり、申請時に税の完納証明が求められる場合があるため注意が必要です。設備は市が認める対象品目でなければならず、補助対象経費は消費税を除いた金額で計算されます。
また、補助を受けるにあたっては、国の補助制度への申請と交付決定が前提となるため、スケジュール管理にも注意が必要です。施工業者の選定にも制限があるため、市の基準に適合した工事体制の確保も重要です。
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補助金を申請する前に確認しておきたいポイントは?

引用元:フォトAC
再生可能エネルギー設備の導入を検討する際、多くの自治体では導入費用の負担軽減を図る補助制度が設けられています。
しかし、補助を受けるには制度の趣旨や申請条件、設備の仕様、提出書類の内容まで事前に理解しておく必要があります。見落としがあると補助対象外となるケースもあるため、注意が必要です。
◇太陽光発電と蓄電池はセットで

引用元:フォトAC
現在、多くの自治体では太陽光発電設備単体への補助は終了し、蓄電池やHEMSなどと組み合わせた一体的な導入を条件とする傾向が強まっています。
これは、発電した電力を効率的に自家消費する仕組みを整えることで、再エネ活用の実効性を高めるためです。
特に災害時の非常用電源としても機能する蓄電池は、防災対策の一環としても注目されており、補助制度でも高く評価されています。
なかには、太陽光発電と蓄電池の同時導入により定額の補助金が支給されるほか、蓄電池単体導入では補助額が低めに設定されている自治体もあります。
設備の組み合わせが補助の可否や金額に直結するため、申請前には自治体の補助要項を詳細に確認することが重要です。
◇早めの申請が肝心

引用元:フォトAC
補助金の多くは予算が限られており、原則として先着順で受付が行われます。年度初めに募集が開始されても、数か月で終了することも珍しくなく、検討を後回しにしていると申請できない恐れがあります。
さらに、ほとんどの補助制度では「工事前申請」が原則であり、申請前に契約や工事を進めてしまうと補助対象から除外されてしまいます。
また、補助金の交付決定を受けた後でなければ着工できないという要件も多く、着工のタイミングを誤ると交付を受けられなくなります。
補助金の制度上の制限を踏まえ、設備導入の検討段階から申請スケジュールを逆算して計画を立てることが、確実な補助金取得につながります。
◇どの業者でも申請できるわけではない
補助金の申請には、施工業者に関する条件が課される場合が多くあります。
例えば、自治体内に拠点を持つ業者に限定される、国や都道府県が実施する登録制度(例:住宅省エネ支援事業者など)に加入している業者が条件とされることがあります。
これは、設備の品質確保や施工後のトラブル防止を目的としており、一定の技術力と信頼性を持つ業者に施工を委託するよう求められているためです。
また一部の制度では、業者が代理で申請手続きを行う「事業者申請型」となっているものもあり、個人が単独で申請できないケースもあります。
事前に業者へ問い合わせ、補助制度に対応しているか、申請代行が可能かを確認しておくことが重要です。
◇住まいの自治体の情報を確認

引用元:フォトAC
再エネ設備の補助制度は全国的に展開されていますが、その内容や条件は自治体ごとに大きく異なります。
例えば、同じ県内でも市によって補助対象となる設備の種類や補助金額、申請期限、必要書類が全く異なることがあります。
さらに、年度ごとに制度内容が見直されることが多いため、過去の情報や他市町村の事例を参考にしても適用できないケースが多々あります。
補助対象となる設備の仕様や容量要件、新築と既存住宅の区別などは自治体によって明確に分かれており、自分の住まいや計画に合った制度であるかどうかの見極めが重要です。
各自治体の公式ホームページで最新の実施要項を確認し、疑問点があれば直接自治体に問い合わせて確認しておくことで、申請漏れや不備を防ぐことができます。
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愛知県でおすすめの太陽光発電の設置・販売業者
愛知県では、自治体の補助制度や住宅の省エネ化への関心の高まりを背景に、太陽光発電の導入が年々広がりを見せています。
一方で、設備の選定だけでなく、施工を依頼する業者の選び方が導入効果や長期的な安心に大きく関わることから、業者の提案力や対応力への注目も高まっています。
ここでは、愛知県内で高い評価を得ている太陽光発電事業者3社の特徴をご紹介します。
◇株式会社ブレインハウス

豊橋市に拠点を置く株式会社ブレインハウスは、「スターホーム」として親しまれる地域密着型の住宅設備会社です。太陽光発電をはじめ、蓄電池、エコキュート、屋根・外壁塗装など、住まい全体の省エネリフォームに幅広く対応しています。家族構成や生活スタイルに合わせて発電と蓄電のバランスを最適化する提案力が強みです。
屋号 | スターホーム |
会社名 | 株式会社ブレインハウス |
所在地 | 〒453-0801 愛知県名古屋市中村区太閤5-8-19 |
電話番号 | 052-462-9667 |
公式ホームページ | https://star-home.jp/ |
補助金申請のサポートも手厚く、自治体ごとの条件に応じた対応が可能です。施工後も定期的なメンテナンスやアフターサービスを提供し、長期的な安心をサポートします。初めての太陽光発電導入や住宅の省エネ改善を検討する方におすすめの信頼できるパートナーです。
株式会社ブレインハウスについて詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼スターホーム(株式会社ブレインハウス)は累計26,000件の実績で安心!
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇株式会社山善

引用元:株式会社山善
犬山市に本社を構える株式会社山善は、太陽光発電や蓄電池の設計、施工、保守を専門とする企業です。創業者が中部電力のOBであるため、電力に関する専門知識と高い技術力が強みです。産業用から家庭用まで幅広く対応しており、法人向けには自家消費型や高圧システムの構築、PPAモデルの導入支援なども行っています。
会社名 | 株式会社山善 |
所在地 | 〒484-0061 愛知県犬山市大字前原字前畑14-1 |
電話番号 | 0800-200-7034 |
公式ホームページ | https://www.yamazen-inuyama.co.jp/ |
個人住宅向けには、電力使用量を分析し、蓄電池を含めた長期的な運用を考えた提案を行っています。この結果、経済性と安定性を兼ね備えたプランニングに定評があります。施工は自社スタッフがすべて対応し、現地調査からアフターフォローまで一貫した品質管理を実施しています。
株式会社山善について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼自家消費型太陽光発電とは?株式会社山善が切り拓くエネルギーの未来
◇ヒラソル株式会社

引用元:ヒラソル株式会社
名古屋市に本社を置くヒラソル株式会社は、住宅用太陽光発電の専門企業です。全国規模での対応実績がある一方で、愛知県内でも多くの施工を手がけており、これまでに1996件以上の導入実績があります。さまざまな住宅に合わせた提案力が評価されています。
取り扱いメーカーは、Panasonicや長州産業、Qセルズ、CanadianSolarなど幅広く、ユーザーの希望に合わせた製品を選ぶことが可能です。初期費用を抑えた設置プランや、売電と自家消費を組み合わせた運用提案を提供し、補助金申請の代行にも対応しています。
会社名 | ヒラソル株式会社 |
所在地 | 〒451-0044 愛知県名古屋市西区菊井1-24-15 |
電話番号 | 0800-600-1110 |
公式ホームページ | https://www.girasol-solar.jp/ |
施工後は売電シミュレーションやエネルギー活用のアドバイスも行い、太陽光発電の効果を最大限に引き出すサポートを実施。費用対効果や信頼性を重視する方に適した企業です。
ヒラソル株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
名古屋市では、再生可能エネルギーの活用を促進するため、令和7年度の「住宅等の脱炭素化促進補助」を通じて太陽光発電の導入を支援しています。この助成金は、市内に住宅を持つ個人や市内に事務所を構える法人が対象となり、事前に「なごや太陽光倶楽部」への登録が必要です。補助金額は、住宅の築年数に応じて異なり、新築住宅は1kWあたり1万円、築10年以内は2万円、築10年超は3万円で、最大6.5kWまで支給されます。
太陽光発電設備は新品で未使用のものに限られ、設置後に必要な証明書を提出する必要があります。さらに、蓄電池やV2H(電気自動車を家庭用電源として活用する装置)に対しても補助が提供され、蓄電池は1kWhあたり1万5,000円、V2Hは5万円の補助が支給されます。申請は設置工事前に行い、工事後の申請は対象外となります。
また、豊橋市や岡崎市でも、再生可能エネルギー設備の導入に対する補助金が用意されており、補助内容や申請方法に若干の違いがありますが、いずれも市民の脱炭素行動を支援するために、効率的で実用的な設備の導入を促進しています。
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